ただ、彼の行為ははっきりと申し上げて「悪どい」
闇金は確かに違法行為であり、犯罪に違いはありませんが
彼の所業は、闇金融のそれを遥かに上回ると思っています。
自分に金を貸した闇金融業者達が次々と逮捕されていくのを尻目に
(実際には、片っ端から完全に連絡が途絶えていくという形になる)
彼は今でも、普通に善良な一般人の顔をして暮らしています。
『闇金は「融資」という言葉でお金をくれる人達であり、
彼らの本来の目的など
実際に犯罪者である彼らが逮捕されてしまえばそれまで。』
それが、今現在の彼の持論。
彼は初めの頃こそ手探り状態ながらも、実践と検証の結果
「処置」を行った後、実際に検挙されるまでの大体の期間を把握し
それに合わせた借入れをする事で、
自動的に返す必要などなく、全てが終わる流れを見付けました。
約束された『返済日』には、例え電話を掛けてみたところで
どの業者も「電源が入っていない」か「都合により通話ができなくなって」か
例え、コールはされても一向に出る事無く、その後も連絡来ずの状態か。
一応2〜3日は様子見しても連絡は無く
その状態にさえなってしまえばもう大丈夫。
後はもう、放っておいても手にしたお金は誰に返す必要もありません。
業者が「生きて」さえいるならば絶対に、
他の携帯からでも連絡は取ろうとしてきますから。
その男というのは私の幼なじみで、私は彼の事を「タケ」と呼んでいます。
テレビでも、ネットでも闇金融の被害者の悲惨なニュースを見掛けます。
自殺もさることながら、切羽詰まって窃盗や強盗までしてでも返済をしようとする人。
皆さん、闇金が提示する「条件」に振り回されて闇金の言いなりになり過ぎです。
勿論、先に「緊急連絡先」として大事な多くの「担保」を取られているのは解りますが。
特に、私はタケのやっている事を知っているだけに「何もそこまでしなくても」
と、やり切れない気持ちになります。
「もっと賢いやり方があるのに」
声が届けば教えてあげたい、そんな思いに駆られる事もあります。
実際に、自分の親友の一人が二年前に自殺をしています。
闇金絡みの理由からというのは後から知らされました。
彼は、奥さんと小学生の娘さんとの3人家族でしたが
不況による極端な減収に、常に悩みを抱えていたようです。
「今度の連休、みんなで久しぶりに伊豆に遊びに行こうよ」
しばらく塞ぎ気味だった彼が久しぶりに見せた笑顔とその言葉。
伊豆は彼と家族にとって、幾つもの思い出が詰まった特別な観光地でした。
奥さんは勿論、娘さんも久しぶりの伊豆旅行の話におおはしゃぎ。
久しぶりに家族みんなで昔の思い出話が盛り上がり、
奥さん曰く、一生忘れられないひと時となったそうです。
その二日後に、彼の首吊りの遺体が勤め先の建物の裏にある山の中から発見されました。
会社には、日中に何度か090から個人名で電話があったとの話。
やりきれない思い、そして切ない憤り。
私はタケに幾つかの「貸し」があります。
その関係から今回はタケに、この情報の公表権をもらいました。
私はここでタケの行ってきたその手法を暴露します。
闇金融の被害に逢われ、その窮地から思い詰めているかもしれない
その方達の現状に、少なくとも解決の為のヒントになればと。
ただ、このページは不特定多数の方達が容易に閲覧できるWEBです。
その関係から、出来る範囲で詳細を暴露していくつもりですが
ある程度簡易的な表現や、隠喩や遠回しな言い回しを余儀なくされる部分もあります。
彼の行った手段はストレートに公表する事が難し部分があるからです。
(主に法的な意味でです)
その点だけはご理解頂いたうえで、読み進めて頂ければ幸いです。
さて、ここまでお話ししてきた当の本人のタケですが
初めの頃こそ、酷い無知の状態で闇金をただ恐れるだけの普通の人間でした。
例え、闇金から借入をしたとしても
警察に被害届を出しさえすれば助かると思っていました。
タケは一昨年の始めに、初めて闇金融から借入れをしました。
勧誘はタケの携帯への直接のコール。
「今回、ご融資のご案内でお電話をさせて頂きました」
その額、5万円(手数料とやらを引かれて実際には4万5千円の振り込み)
完済額は7万円とのことでした。
サイクルは7日間。
『月一返済、来店不要の即日振込、最高20万円まで』そんな謳い文句と
そして低めの金利という話で聞かれるままに全てを答えた彼でしたが
融資直前になって突然、話が翻って条件も大幅に変わり振り込まれた金額。
なんでも「実績を積んでもらわなければ」という意味不明な理由で。
納得がいかないタケは、ここぞと被害届を出す為に警察に直行し
案内をされた生活安全課で話を進めるうちに、初めてその現実に直面しました。
「このまま警察に任せても、闇金が捕まるとは思えない」
確かに、昨今の規制強化の関係から警察側の闇金被害者への対応が
以前のそれに比べて親身な内容になってきている傾向はあります。
ただそれと、実際に検挙する為に積極的に動いてくれるかどうかは別ものです。
勿論、調書などはしっかり取ってくれますが。
最終的に「とにかく、ヤミ金にはお金を借りないようにしてください」
で終わってしまいます。
ただ、これで一概に警察が悪いとか怠慢だとかで結論付ける事でもないのです。
警察としても、過去から現在に至るまで闇金検挙の為の努力をしてきました。
何度となくヤミ金一掃キャンペーンも行ってきています。
が、仮に全ての闇金業者を一網打尽にしようとするにしても
業者の数自体が半端な量ではなく、警察側の人数の方が圧倒的に足りないのです。
そうした経緯の結果、警察のその方面の現場に携わる関係者の中でも
「ヤミ金被害に遭う人達それ自体を何とかしない限りどうにもならない」
という声の方が大多数を占める結果となってきています。
警察が本気で捜査をすれば、所在の掴めないヤミ金でも必ず逮捕することは出来ます。
そう、警察がほとんど一点集中さえできるのなら「必ず」です。
ただ、その数があまりに多すぎる為に対処の仕様がないというのが現状なんです。
その現実を初めて知らされたタケがその後、どこへ向かったか解りますか?
パチンコ屋です。
パチンコ屋へ何をしに行ったか解りますか?
普通にパチンコ(かパチスロ)を打ちに行ったのです。
手持ちのお金をとにかく増やして、闇金に返そうという目的の為に。
しかし、彼は3時間も経たないうちに手持ちのお金の全てを溶かしてしまいました。
手持ちすら全く無くなってしまったタケは暫くパチンコ屋の休憩場所で時間を潰しました。
そこには、ゆったりとくつろげるようにソファーが4脚、大型テレビと漫画が数十冊。
そして、窓際にはインターネットに繋がるパソコンが2台置かれていました。
タケはソファーに座って適当にチョイスした漫画を読み始めましたが、頭に入ってきません。
暫くそこにいたタケは落ち着かなくなり、家に帰る事にしました。
家に戻っても、夕飯など食べる気力もなくただ横になったまま気が付くと真夜中に。
むっくりと起き上がり、とにかく解決策を見付ける為にネットで検索を始めました。
気になっている件と、こうなったらいいなという願望をベースにキーワードで検索。
出てきたサイト群を朝まで眺めながら、少なからずの発見と発想が得られたタケは
適当な紙に、幾つかの文章を走り書きで書き出していきました。
朝になり、たいして寝ていなくてもその日は普通に仕事。
そして、仕事が終わる夕方の時間帯。
タケは再び、昨日のパチンコ屋に向かいました。
タケは改めてパチンコ屋に何をしに行ったか解りますか?
パチンコもパチスロも打つお金などありませんし、ハナからその目的ではありません。
昨日、目にした「或る設備を利用する」という目的の為です。
その設備は、パチンコ屋以外にも専門店があったりしますが
パチンコ屋のそれには、「ある必要な条件」が備わっているのに気が付いたからです。
専門店のものには、その必要な条件というのが基本的に備わっていません。
何より、その「ある条件」というものが、考えられる全てのリスクを
最大限に削減する為の非常に重要なポイントだったからです。
タケはそこに目を付け、それを利用する為にパチンコ屋へ行ったのです。
正直、図書館とかでも良かったかもしれませんが
タケがそれに気付いたのはそれから、かなり後になっての事でした。
タケは席に座り、そのパチンコでもパチスロでもない「或る設備」を使い始めました。
既に、作業に最低限必要な「パターン」は先に荒削りでも考えてありました。
大雑把に、「Aパターン」と「 Bパターン」です。
闇金融に対して、警察が最も積極的にして活発に動き
最短で摘発が実現されるであろうパターンは、間違いなく「Aパターン」。
ただ、早いというのは魅力にしてもリスクが高すぎる。
というか、はっきり言えば「シャレにならない」内容でした。
後日、荒削りでもその内容を見せてもらった際に
「お前、一時的にとはいえ、よくこれを実行しようと思ったな?」と
私でも呆れてしまう内容でした。
闇金検挙は一週間もあればその間にカタがついてしまうでしょう。
但し、それから間もなくタケも同様の目に合う可能性も非常に高い。
そんなハイリスクなAを、タケは「出来るだけ早く」という気持ちから優先気味でしたが
「実行」ボタンを押す間際になって、やはり後々の事を考え抜いた結果
時間が掛かっても仕方がないとして、より安全なBで行くことに決めたようです。
はっきり言って、それで大正解でした。
「Bパターン」ならいくらでもツブシが利きますし、何よりリスク皆無までもっていける。
但し、完全にリスクゼロにもっていく為には
各々の闇金融業者が必ず所有しているにも関わらず
債務者にはまず、決して知らされる事のない
「横の情報」が最低でも一件は必要でした。
ただ、「最低一件は必要な横の情報」
この時点では、タケは知らないままに処置を行っていました。
それから間もなく、偶然のきっかけでタケは「横の情報」を知ることになります。
その後の返済の際の業者とのやり取りの際に
何も知らないタケに、ある意味「福音」のような形で
「一件の横の情報」が漏れてしまいました。
その原因というのはタケの本名の「韻」が起因していました。
実際、私が「え?本当にそれをそれに聞き間違えられるもんなの?」
と、凄い疑問に思ったのは確かなんですが
タケによると、実際に二件の業者が聞き間違えで漏らしてしまったようなので
本当に、勘違いされて聞き出せる局面があったようです。
とはいえ、これはある意味ラッキーなケースと言えますので
その後、別の業者に対しても「横の情報」を聞き出す手法をタケは編み出しました。
それは「公衆電話」を使うという手法です。
今や、ほとんどの人が携帯を使っているので公衆電話を使う人ってあまり見掛けません。
それでも、駅やコンビニなど普通に公衆電話は今も設置されています。
利用者が減ろうとなんだろうと。
携帯から闇金業者に掛ければこちらが誰か、すぐに特定されてしまいますが
公衆電話から闇金に掛ければ、誰から掛かってきたかが解りません。
これを利用します。
掛けてみれば解りますが公衆電話からのアクセスに対して
一応は、債務者の誰かかもしれないという考えもあるので電話には出ます。
ただ、(業者にもよりますが)多くの場合は誰か解らないので警戒した状態で受けます。
業者によっては「どちら様でしょうか?」と、ほとんど怯えた状態で出る業者もいます。
そして、まずは相手の業者名を「●●さんですよね?」と確認した上で
とりあえずは電話口では自分の名前は明かしません。
そのあたりは曖昧にしたまま、「ある質問と会話」を行います。
それで大体、横の情報を得る事が出来ます。
「或る質問」というのは、要は「カマをかける」という訳ですね。
ぶっちゃけ、「或る、別の人間」である事を認識させて「横の情報を得る」手法です。
これは、闇金業者に対して謂わば「オレオレ詐欺」を行うような感じです。
「横の情報」に関してはここまでにしておきますが、これは非常に大きなポイントです。
必ず押さえておく必要があります。
さて、タケはその時点では知らなかった「横の情報」が無い形でしたが
とにかく「Bパターン」で加藤の処置を行いました。
作業時間にして、約小一時間程度。
作業内容を改めて確認した後、
「とにかくこれに賭けるしかない」
そう心に言い聞かせてタケは席を立ち、家に戻りました。
心のどこかに「以外に早く捕まってくれればいいな」
という淡い期待がありましたが、現実は甘くはありませんでした。
返済日の前日になり、初めて借りた闇業者の「加藤」に前日連絡をしたところ
やはり、普通に繋がりました。
「やっぱり駄目か」
完済額の7万円は勿論のこと、
ジャンプに必要な1万5千円も持ち合わせていなかったタケは
一度勧誘がきていた別業者の「吉川」に融資の申し込みをしました。
「吉川」からは2万円を借り、完済額は3万円でサイクルは10日。
これで、2件の業者を合わせて完済額が10万円になりました。
「手元にお金がほとんど残らないのに10万円の借金・・・馬鹿げてる!」
日が経てば経つ程に、急激に追い込まれていく
「闇金地獄」の実際を肌身で感じたタケは急激に焦りを感じました。
「やはり、Aパターンでいくべきだったか?今からでも間に合うし・・」
タケは改めて、パチンコ屋に行きAパターンの実行を試みました。
しかし、やはりその内容と実行後の展開を想像してみて
「やはりこれをやってしまったら、それこそ取り返しのつかない事になる」
そう思い直し、もう暫く様子を見てからという事で止めました。
ただ、その時点でタケは初めて「横の情報」を入手しており
その活用の重要性に気付いていました。
加藤に、改めて横の情報を含んだBの処置を行ったうえで
改めて新しく借りた「吉川」にも同様の処置をしておきました。
吉川の横の情報は奇遇にも、加藤と共通した内容を確認済みです。
そうこうしている間に、加藤への2回目の返済日が迫ってきました。
前日連絡で、やはりまだ加藤は健在です。
仕方がないので、吉川に追加融資を頼む事にしました。
加藤をジャンプする1万5千円と、吉川へのジャンプの1万円。
合わせて3万円の追加融資で吉川への完済額が65000円。
これで、2件の完済総額が13万5千円に。
タケはそれまでに勧誘電話をしてきていた「安部」と「斉藤」に
「今は借りないけど近いうちに借りる予定があって」と借りる契約をしました。
タケは基本的に、「緊急連絡先」として常にデタラメを伝えていました。
自宅や勤め先は仕方がないので正直に申告するしかありませんでしたが
金が無いくせに、ドコモとAUの両方を持っています。
もう一方の携帯番号を自分の兄のものとして申告していました。
兄は架空の人物です。
仮に電話が掛かってきたら、声を変えて演じれば良いだけのこと。
架空の兄は、家族で海外赴任という事にして固定電話は不明だと。
勤め先も適当な会社を言っておけばどうって事はありませんでした。
新たに契約をした安部が、会話の最中にタケに或る提案をしてきました。
「口座を売らないか?ウチは一口座につき3万円で買い取るよ」
口座を売る?
タケはそれを聞いた時、とても嫌な気持ちになりました。
口座を売る人の話は知っていても、まさか自分がその当事者になるなんて
今まで考えた事もなかった事が現実味を帯びそうで余計に吐き気がしました。
なにより、口座を売ると罪になるんだろ?
タダで手に入る口座が3万になるとはいえ、リスクばかりが高くないか?
安部に、そんな疑問を普通に投げかけてみたところ
「だーい丈夫だよ、みんなやってる事だって。
例えば、振り込み詐欺なんかで使われたとしたら面倒な事になるかもだけど
ウチで使わせてもらう範囲だから銀行から連絡とかがくるくらいじゃない?」
そうは言われても、銀行にバレたら普通に警察に連絡がいくのでは?と聞くと
「仮にその件で警察から連絡が来たとしても、
大体は電話で簡単な事情を聴かれて終わるのが普通だよ。
まあ、確かになんでも100%なんて無いからね。
そんなに不安なら、別にどうしてもって訳じゃないから好きにしたら?」
そんな安部の口座の話に、初めの嫌な感じがだんだんと薄れてきたタケは
「他の業者とかはどうなんだろう?」と興味が湧いたそうです。
その後、加藤にジャンプする際に口座の買取をするか聞いてみたところ
「あ?口座っすか?ええ、いいですよ。ウチは3万円で買いますよ。郵貯っすか?」
どうやら、業者はどこも普通に口座の買取をしていて3万円が相場という感。
加藤は口座の話になったら、何やら色々と話し始めました。
「ウチはお客さんから買った口座は基本的に外には出しませんよ。」
何でも、闇金融は複数の口座を常にそれぞれの役割分担で使い分けているそう。
大雑把な分類分けとして
外に出す口座(債務者に返済の際に直接教える口座)、
そこから一旦、資金を移す為のケーブルとなる口座、
そして、最終的に資金をプールしておく為の口座。
だそうです。
タケは、吉川や斉藤、そして他にもまだ
保留状態にしていた業者数件にも聞いてみました。
口座にはランクがあるらしく、そのランク分けというのは
単純に「比較的寿命の短い口座」と「長く使える口座」らしく
言葉を換えれば「止まり易い(凍結)口座」と「うまく使えば止まりにくい口座」
と、実際にはそれだけでも本来の価格もかなり違ってくるとの事。
金融犯罪に対する取り組みや対策に力が入っている銀行口座
セ●ン銀行、り●な銀行、東京●●ー銀行の口座は厳しいらしく
逆にジャ●●ネット銀行、イー●●ク銀行、東京三●●●J銀行あたりは
是非、欲しいらしい。
良いとこなら5万円で買ってもいいよという業者も。
ただ、やはりどの口座でも使い方次第という側面もあるので
どこの口座でも一律3万円というのが安部。
1件だけ「ウチはよっぽど信用が置けるお客さんからしか買わないよ」
「でも口座ってさー、1つや2つ売る分にはどうって事ないだろうけど
10とかそれ以上になると、さすがにリスク高くなるよねー」
という業者以外は全て買取大歓迎。
タケはネットで口座を売った場合のリスクについて調べました。
・売る前提で口座を作った際には「詐欺罪」に抵触する可能性・・・
・既存の所有口座を売った場合でも「犯罪収益移転防止法」違反・・・・
・口座を渡した相手・使われ方次第で「犯罪幇助」・・・
いずれにしても、2年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金?
その他にも、売った口座がバレないままに多額の金が口座を経由すれば
相応の税金がこっちにくる訳だし、バレれば普通に犯罪者だし。
一応、個人の場合は初犯は執行猶予付き?
それにしたって、考えられるリスクの大きさからして3万円は安すぎる。
ただ、こうした情報も目にしてはいました。
「悪質な口座業者の中には、闇金融に渡した口座に勝手にログインして
資金を勝手に自分のところに移動してしまう者がいるらしい」
そんな事、可能なのか?
渡した時点で、相手はログインパスなど変更するのでは?
タケは口座代としての3万円などより他に色々と知りたい事があって
口座を売る事に執心しはじめていました。
渡した後の口座の中のお金がこちらで動かせるかどうかは疑問ですが
口座を渡す事で、試してみたい・確認してみたい事が幾つかありました。
そして、タケは考えました。
口座は一旦、売った後でも改めて買い戻す事は出来るんじゃないのかと。
一旦3万円で売ったとしてその後、改めて元値の3万円でやっぱり買い戻したいと言えば
あちらに損などは無い訳だから、交渉すれば何とかなるだろうと。
勿論、口座が引き続き使える状態である事が前提となる訳だが。
そう考えたタケは口座を一度、売ってみる事を決意しました。
その時点でタケは2つのネットバンクを持っていました。
ジャパンネットとイーバンク(現・楽天銀行)。
そのうち、イーバンク口座はあまり使っていなかったので
こちらを売ってみる事に決め、安部に連絡を取りました。
「イーバンクなら五万で買い取る」という業者もいましたが
後々の事を考えて、とりあえず本当に買い取るのか(金を払うのか)
その点も確認したかったのでどの口座も一律3万円の安部に決めたのです。
安部は、口座のログインIDやパスワードなどの情報を紙に書いて
それをカードと一緒に封筒で東京の某所に送るように
その住所と宛先を伝えてきました。
やはり、普通に都内の業者か・・・と思うのと同時に宛先が妙でした。
カタカナで「カワグチ」宛て。
「これで本当に、ちゃんと届くんですか?」
「ええ、それで届くんで心配しないでください」
090が自分の所在を教える訳がないと思っていたタケは
「これってそちらで使っている私書箱かなんかですか?」
と疑問を投げかけると
「え?ええ、そうですね、ウチで使ってる私書箱のひとつです」
という答え。
何にしても、言われた宛先に送ってみる事にしました。
それから待つこと一週間。
安部からは何の連絡もありませんでした。
「おかしい、二日もあれば届いているはずなのに連絡無しなんて・・」
さすがにタケは疑いを持ち始めていました。
そして、気になって仕方がなくなり口座がどうなっているのか
確認する為に、思い切って送ったイーバンク口座にログインしてみました。
「・・・・・何にも変わりはない・・・」
普通にログインも出来て、口座の内容は見た限りでは
送る前の状態と全く変化はありません。
お金のやり取りをした形跡もありません。
一体、どういう状態なんだろう?
仕方なく、タケはもう暫く待ってみることにしました。
それから二日後、ようやく安部から連絡が来ました。
「やあ、遅くなってすみません。口座の方は確かに受け取りました
使える確認も出来ましたんで、お支払の方をさせて頂きますね。」
それを聞いて、タケはようやくホッとすると同時に質問を。
「そうですか、でもそちらに届くのにこんなに時間が掛かってしまうものですか?」
「そうですね、こちらの手続きや采配なんかで最低一週間はみてください。
・・・あれ? 二日前にログインしてますね。なんでですか?」
その言葉に、逆にタケの方ががギクッとしてしまい慌てていい訳をしました。
「いえ、すみません。他の短期さんから借りたんですが入金されてなくて。
それで、前に教えていたイーバンクの方に間違って入金したかと思って確認を・・・」
「そうですか、今後は絶対にログインはしないでくださいね。
お支払はジャパンネットの口座の方で宜しいですか?」
その後、間もなく約束通りに3万円が入金されていました。
闇金から振り込まれた、初めての返す必要のないお金。
それでも口座を渡した代償として受け取ったお金・・・
「必ず、近いうちに交渉して口座は買い戻そう・・・」
と思うタケに、今回初めて明らかとなった点は
・口座は闇金融指定の私書箱に送るように指示をされる。
・闇金融は、約束通りにお金を払って口座を買い取るという事。
・但し、買取り・入金に至るまでには最低一週間〜十日程度はみておくべき。
・そして、勝手にログインするとすぐバレる。
という事でした。
「そうは言っても、もうログインIDやパスなんかも変更しちゃうんじゃ?」
闇金が使用中の口座から資金を盗めるか?というタケの淡い期待は消えて
「ま、そうだろうな」と苦笑して、この件は一旦保留。
ただ、闇金からの借入額は保留どころではなく膨らむ一方。
初めての借入から40日を過ぎる頃には、六件の業者と
完済額が総額で既に30万円を余裕で超えていました。
勿論、この間にタケは普通に給料日を迎えていましたが
彼は、自分の給料から闇金への返済に一円も充てる事はしませんでした。
闇金融なんかに、自分のお金は絶対に払いたくないというタケらしい考え。
全て、新たな業者からの借入を充てる事でまかなっていたので
その金額はより急激に膨らんでいきました。
その間、タケはその都度の業者に処置を行う事は勿論
他の作業も並行して行っていました。
保険を作っていたのです。
「銀行口座」という保険を。
基本的に、モバイルが使える口座というのが前提でしたが
ネットからの申込みを主に、作り始めると幾らでも作れました。
送付書類の印鑑が不鮮明という事で、改めて再送付する銀行も何件かあっても
最終的に、一か月の間に20口座は出来てきてきていましたし
まだまだ作れます。
そう、最低20口座ある現時点でも3万円×20=60万円。
「でも口座ってさー、1つや2つ売る分にはどうって事ないだろうけど
10とかそれ以上になると、さすがにリスク高くなるよねー」
或る業者の言葉はもちろん頭の隅に残っていましたが
あくまで、想定通りに業者が捕まらなかった場合の保険。
タケは、それもあってどこまでも強気で
必ず来るべき時が来るのを待ちました。
但し、安部だけからは、借入はせずに処置も行いませんでした。
最悪、口座を買い取ってもらう特別な業者であると同時に
既に、ひとつ売ってしまっている現時点で捕まってもらってははまずい。
他の全ての借入業者にBパターンの処置は必ず施していましたが
そうは言っても後から借りた業者は当然、捕まるとしても遅くなる。
その辺りの対処をどうするかが最大の難関でしたが
タケとしては、できるだけ多くの保険を用意したうえで
流れに任せるしか仕方がないという状態でした。
とは言え、口座の件以外は全てが推測から成り立っている訳で
タケのやっている事は無謀以外の何物でもありません。
ですが、その無謀が功を成す時がとうとうやってきました。
初めて4万5千円を借りた加藤。
60日を経過する頃(ジャンプ回数8回、払った金額12万!但し自腹一切無しで徹底)
ついに・・・前日連絡の時点で連絡がつかなくなりました。
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話はお客様の都合により通話が・・・」
業者が連絡先を変えるのは珍しくない事ですが
必ず、事前に新たな連絡先を知らせてきます。
それが無いままに、不通になるという事は・・・?
ぬか喜びの可能性もあるので、その日一日様子をみましたが加藤からの連絡はありません。
但し、肝心なのは翌日の返済日当日ですが・・・
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話はお客様の都合により通話が・・・」
当然ながら、このガイダンスの先は何度掛けても同じです。
肝心なのは、加藤から別の携帯で連絡があるか無いかという点。
そして、その日は遂に加藤からの連絡はありませんでした。
ですが、翌日は吉川への返済日でありその日は吉川への前日連絡日。
何しろ、その時のタケは平日は毎日が返済日になっていて
一日に2つの業者への返済という日もある状態でした。
加藤が気になりながらも、吉川に連絡を取りました。
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
以外にも吉川も不通の状態でしたが、単に電源が0ffになっているだけの可能性もあり
並行して待ってみましたが、結局その日は両者とも連絡は来ず終いでした。
返済日当日に不通の加藤はある程度の期待が持てるとしても、同時に吉川までなんて?
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
やはり、吉川も返済日当日なのに携帯の電源は入っていない状態。
期待に胸を膨らませながらも、同時に明日は斉藤と石川の返済日。
斉藤・石川の両者に連絡を取ったところ、どちらも普通にコール。
「まあ、そうだよなぁ」と思い、出るのを待てども出ないので10コールで切り。
コールしてもなかなか出ないのは珍しくない事なので
両者とも、改めて掛けなおしてくるのを待ってそのまま仕事の時間に。
しかし、夕方になってもどちらとも掛けなおして来ません。
あれ?これはひょっとして・・・
タケとしても、同時に複数の業者が捕まればという期待こそはしていても
現実的には都合が良すぎて、幾らなんでもそんな事はと思っていました。
翌日になって、改めて何度も電話をしても斉藤も石川も電話に出ません。
どちらも今日が返済日なので、本来なら絶対に掛けなおしてくるはず。
ですが、結局その日夕方まで両者とも連絡をしてくる事はありませんでした。
そして、翌日返済日の大石と小林。
こちらは、どちらも電源がoffの状態。
と同時に、向こうからの連絡無し。
翌日の返済日当日も、大石と小林の携帯は1日offの状態で
向こうからの連絡も一切来ないままにその日が終わりました。
週末予定の江口も全く同じ状況でした。
計、7件の闇金融業者がほぼ同時に返済日当日なのに連絡不通の状態に。
勿論、これはタケが最初から望んでいた結果なのですが
腑に落ちないところも正直ありました。
いくら何でも、複数の業者がほとんど同時に捕まるか?
望んだ結果とはいえ、あまりに出来すぎていて逆に不安になったのも事実。
その週は勿論、翌週も改めて掛けなおしてみたりしましたが
唯一、コールはしていた斉藤と石川の携帯がどちらとも
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
コールさえしなくなりました。
ここに至り、タケとしては不安が次第に歓喜へと変わってきました。
「やった!ほぼ全員が捕まったと考えていい!やった!俺の考えは間違ってなかった!」
状況から、確信が現実味を帯びてきたタケは小躍りし始めました。
こうなると、1週間どころか2週間待っても誰からも音沙汰がなく
事態は疑う余地もなく現実的な結果となって落ち着いた様子。
そんなタケに唯一残された課題は一度は売った口座を買い戻す事でした。
実は、タケは安部に一度口座の買戻しの件で交渉の電話を入れていました。
「一度は売ったイーバンクの口座ですが、やっぱり使い勝手が良かったので
売った後にとても後悔して・・・どうしても買い戻したいんです。
同じ金額の3万円で買い戻したいんですがどうでしょうか?
取引履歴など、そちらで見られて都合の悪い部分は消してから渡してもらえば
そちらに損も不利益も無いかと思うのですがどうでしょうか。」
買い戻す交渉をしてくるなど、安部としても初めてのようで面喰っていた感じ。
慌てた様子で「ちょっと待っててください」と、他と相談しながらの回答が
「他の口座と交換ということなら。郵貯とかなら複数作れるだろうからどう?」
と、買戻し額の3万円なんかよりもあくまでも替りの口座にこだわっていたようです。
その時点でのタケは、まだ安部に他の口座を買い取ってもらう可能性があった為
それ以上強く交渉を続ける事が出来なかったようですが
もう、その必要もなくなった状況になり「やはり口座は売りたくないんです」
と、強気の発言から交渉をし直そうと安部に連絡を取ってみました。
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
・・・今日は営業始めの時間が遅いのかな?
また、間を見て掛けてみるか。
しかし、その日は結局いつ掛けても
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
仕方がないので、翌日に改めて掛け直してみました。
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
不安が込み上げてきましたが、その翌日も改めて掛けてみたところ
「こちらはNTTドコモです。お掛けになった電話は電波が届かない場所にあるか・・・」
おいおい、安部が捕まる訳ないだろ。処置してないんだから。
・・・・でも、まさか?
他の業者は連絡が取れなくなっても全然構いませんし、
当然それこそが最初から望んでいた結果でした。
実際、全ての業者からはその後も二度と連絡はありません。
しかし、イーバンクの口座を渡した安部だけは別。
タケは、その後も折を見て安部に連絡を試みました。
そして、一か月が経過した頃
安部の携帯にコール音が鳴り、「おっ?」と思うのと同時に
ようやく電話に出てくれた様子。
「やった!捕まってなどいなかった!」
と思う間もなく、電話に出たのは以前の安部ではありませんでした。
声が全く違う、別の人。
「もしもし?」
という答えに、人が違うのに気付いたタケは
「もしもし、森下と申しますが安部さんではないのでしょうか?」
「え?あ?すみません、今ちょっと●●、片付けなどで来ているもので●●」
そんな時折、聞き取りにくい喋りに対してとりあえず要件を言ってみました。
「すみません、以前に安部さんにお願いしていたのですが
自分、森下と言いますが安部さんに以前にお売りしたイーバンクり口座を
同じ値段で買い戻したいというお話をさせて頂いて
お返事がそのままになって、しばらく経っているのですが・・・」
「え?ええ・・・森下さん・・・ですね?・・・
イーバンクの口座を?・・・買い戻したいという事ですか?・・・
あの、ちょっとすみません。今、こちらいろいろと立て込んでいますので
そのお話については、こちらで改めて確認してからご連絡するんじゃ駄目ですか?」
向こうの状況がよく掴めないまでも、取り敢えず連絡もついて
話自体は通じている様子に安心したタケは
取り敢えず安心して「解りました、ご連絡をお待ちしています」
と、電話を切りました。
そして、それから半月程経過した頃
いきなり、タケの携帯に警察から直接電話が掛かってきました。
仕事中なので出られなかった簡易留守メモには
「もしもし、山梨県警察の●●と申します。折り返しのご連絡をお願い致します」
山梨県の警察?
タケにはなんとなく闇金の頭が浮かびましたが、なんで山梨県?
勿論タケの住所は山梨県とは程遠く、闇金絡みの話でなければ何の覚えもない。
いずれにしろ、話してみなければ解らないので
仕事が終了してからすぐに掛かってきた先へコール。
「はい、山梨県警です。」
留守メモに残っていた担当者の名前を伝えて繋いでもらったところ
やはり、闇金の件に違いはありませんでした。
「森下さん(タケの事)は、以前に闇金融などから借入はありませんでしたか?」
警察相手に何を隠しても仕方がないので、すぐに肯定して話を進めていくと
やはり加藤は捕まっていて、それこそ「加藤からいつ、幾ら借りたか?」
貸し借りの取引についての詳細の聞き取りから始まりした。
「何月何日に幾ら借りましたね?」と、既に警察側でほぼ掌握していて
やはり、業者側にデータとして全て残っているんだな、と
タケは関心しつつも裏付けの為の質問に答えていきました。
そして・・・ついに、予測していた件についての話が切り出されました。
「ところで、加藤の所から森下さんのイーバンク口座が見つかったのですが
これについて、何か覚えなどありませんか?」
「は?」
タケは口座の件自体については、多少ながらも覚悟していましたが
「加藤の所から自分のイーバンク口座が見付かる?」
これにはさすがに驚きました。
「え?なんで加藤が自分のイーバンクの口座を?
自分は加藤に渡してなんていないのですが・・・」
警察は「あーそうですか、じゃ、廻り回って加藤のところに行ったんですかね?」
タケは、全く予想をしていなかった事を聞かされて思わず言いました。
「自分は、安部に口座を渡したはずなんですが・・・」
そして、警察からの回答は
「森下さんは、安部からの借り入れはありませんでしたね。」
タケは口座を渡した経緯について全て正直に答えました。
警察は口座の送り先の住所を知りたがっていたので
残っていたメモ書きから、その住所を教えました。
一通り、口座の件の内容の裏付けが確認できたのか、警察側からの発言が
「送検とか、何もそこまではやりませんが・・・
森下さんは、こうした口座を売る、という事自体を悪い事と認識されてますか?
売った口座が利用される事で、その都度被害者が増えるんですよ?」
一体何を言われるか?相当な事を言われるのでは?
口座の話が出た時点で、それなりに覚悟はしていましたが
やや、厳しい口調で一応の厳重注意だけで終わりました。
「まだ、口座が1つだけだったからこれで済んだのかな?」
と思ったタケ。
「あと吉川や斉藤、それと小林らからの借り入れ等についても教えてください。」
つまり、その警察からの電話で初めて知らされた事。
今回、タケが借入をしていた7件の業者は全て同じグループの人間だったという事。
そして、口座を売っていた安部も同様に。
つまり、解るはずもない事とはいえ
今回はたった一人さえ「処置」していれば、結果的には全員が捕まったという事。
「道理で、ほとんど同時に全員が連絡不能になった訳だ」
タケは、ここで初めて全てが腑に落ちました。
しかし、ここにきて先日の件。
一時は不通になっていた安部の携帯に出た、別の人物。
警察の一通りの聴取を終えて、タケは言いました。
「あの、一か月前に安部の携帯に電話を掛けてみたら誰か他の人が出たんですが。」
その発言に、警察の担当者は
「え〜?じゃあ、まだ他に誰か残党が残っているってことかなぁ?」
それは、本当に以外そうな言葉でした。
でも、安部とかが捕まった際にその携帯とかも同時に押収されないのか?
それとも、いわゆる「飛ばしの携帯」とかだとそれが出来ないのかな?
その辺りは、タケには解りませんでした。
これまでで大体、聞きたい事は聞けたのでこれで大丈夫かと思うが
また何かあったら改めて連絡をするかもしれない、と警察の担当者。
緊張の、警察からの電話による聴取はそれきりで終わりましたが
タケが、口座などよりも最も恐れていた「処置」に関する件については
警察側は、一切触れる事もカマをかけてくる気配もなく
気付いている様子が全く無かったと判断して良さそうでした。
「処置」の内容、"それ自体が闇金業者の仕業"で終わってくれたか。
それとも、"横の情報の効果"のおかげか。
いずれにしても、今回の警察からの連絡は
結果的に、タケから全ての不安を取り除いてくれるものとなりました。
それから2週間後、毎度掛かってくる見知らぬ090の電話番号に
いつものように、「リスト集め」の目的で出たタケ。
その相手は、以前に安部の携帯に掛けた際に出た人物でした。
「あの・・・森下さんのイーバンクの口座が止まっているのですが」
警察が思わず口にしていた「残党」の第一声がそれでした。
「なんだ?以前にうちで買い取ったお宅の口座が使えなくなってるよ
何かしたか?っていうクレームの電話か?」
わざわざ電話してくるので、てっきりそうかと思い
「先月、山梨県の警察から電話がきましたよ。
警察が介入したので、当然口座は使えなくなってて当たり前だと思いますが?」
タケは先日の警察からの電話を盾に、はっきりと答えました。
「山梨県警・・・ええ、そうですね。はい、そうです。
いえ、先日買い戻したいとお話していたので
止まってしまっているのでいいのかな?とお聞きしたかったのですが。」
勿論、タケは忘れていた訳ではありませんでしたが
以外に、闇金って律儀だなと感心しながらも
今回の件でしばらく会話をしてみたところ
「ウチのグループは全部で10店舗あって
今回捕まったのは、そのうちの2店舗なんですよ」
との話。
「残党どころのレベルじゃないじゃん」と驚き苦笑したタケ。
改めて闇金の組織の強大さに、警察の手が届ききらない現実を知らされました。
そうは言っても、相手は借りたままの状態で捕まってしまった店舗のグループの人間。
捕まった人間に代わって、貸付金の督促をしてくるんじゃないかと思っていましたが
そうした話は一切、出てきませんでした。
知らないからか?調べようがないからか?
そんな事もなさそうだけど、その話が出ないに越したことはない。
ただ、今回は同じグループというよりその中の「同じ店舗」の中の人間達に
自分は貸し回しをされていたという事実だけは解りました。
そして、捕まる時は5人だろうが10人だろうが「店舗」単位で一斉に。
「成程ね。」
タケには、今後の骨格が大体見えてきました。
実は、これまでの間にタケはいろいろと準備を進めてきていました。
主に、勧誘電話を掛けてくる業者のリスト作成です。
掛かってくる勧誘電話には片っ端から出る事にして、会話をする。
そして「今すぐには必要ないけどいずれ借りる予定」として
全ての業者から、いつでも借りられる状態にしておきました。
「いつでも借りられる状態」というのは、業者の審査を通しておく事。
勿論、個人情報の提示と在確なども必要となりますが
同じグループ(店舗)かと思われる相手はそれを省いて簡略化される場合も。
そして、全員が決まって聞いてくる内容は「今現在何件から借りていますか?」
タケは決まってこう答えていました。
「以前に7件から借りていましたが、返す頃に全員連絡が取れなくなりました。
その後、警察から連絡があって皆さん同じ店舗の方達だったそうで
7件の業者さんが一斉に捕まってしまったとの事で返せていません。」
この話には、ほとんどの業者が一旦絶句しますが
一応、「闇の信用情報機関」で確認をしてタケの言う通りの状態を確認します。
「7件から結構な額の借入があるのですが・・・」
「これだけの業者とトラブルになっている状態では、ウチは・・」
トラブルも何も、向こうが勝手に捕まったので自分には関係ない。
借りた状態になっているとは言え、捕まった相手には返し様がない。
タケがそう言うと、「それはそうでしょうけど」と貸付を検討する業者と
「いやぁ、この状態だとウチでは・・・」と貸付を拒む業者と二手に分かれます。
タケとしては、断る業者がいても一向に構いませんでした。
貸してくれる業者から借りれば良いだけですし
まだまだ勧誘を掛けてくる業者はいくらでもいます。
タケは、いつでも貸してくれる状態にした業者は優先的にリスト化し
貸付を断った業者の名前と電話番号も一応、全て控えておきました。
そして、「借入可能となった業者」全てに対してその時点で処置を行いました。
リストには、それぞれの業者に対して処置を行った日付を記録します。
この頃のタケは既に、以前のパチンコ屋は使っていませんでした。
別の場所に、条件が整った設備を見付けてそこで作業を行っています。
出来るだけ、多くの場所を探してピックアップする事に気を使いました。
これも全て、リスク回避の為の一環です。
多少は遠方になっても、出来るだけ多くの適正に合った作業場所を確保しました。
ただ、前回と比べて今回はさらにリスクが無い状態となっています。
前回は既に借りた状態の業者に、後から処置を行っていましたが
今回は、借入れ見込みを付けただけで実際に借りていない状態での処置です。
これは、非常に大きなポイントでした。
とはいえ、勧誘電話と相まって借入可能な業者も増えていくと
毎日毎日「今日借りませんか?」
「今日すぐにでも出しますよ」
そんなコールでタケの携帯は鳴り止む間もない状態になりました。
ずっとマナーにしているので、携帯は震えっぱなしです。
借りられる業者からは毎日のように掛かってはきますが
その状態であれば、何も毎日相手をする必要もありません。
それでも、時々電話に出て「今日もいいですが、近いうちにお願いしますよ」
とご機嫌伺いと、連絡先が変わった時は必ず知らせるように言っておけば充分。
あと、処置に関しても何日にも分けてダラダラとは行いません。
初めの1か月間は、出来るだけ借りられる件数を確保するのに注力し
50件を超えたところで、休みの日を使い
一気に全ての業者に対しての処置作業を行いました。
そして、それから1週間後に改めて確保した10件前後に対しての処置を。
こちらは、あくまで「補欠候補」であり
実際に借りるかどうかは、状況を見ての流れ次第。
使わない(借りない)可能性もある、あくまで候補。
タケが作業場所を出来るだけ多く確保した理由は
今後、ある形でさらに展開していく考えが有ったからです。
一気に処置を行ってから、50日が経過する頃
タケは、業者からの「今日借りませんか?」コールに対して
出来るだけ注意を払うようにしていました。
掛かってくる業者はいいのです。
問題は掛かってこなかった業者。
この頃には、毎日リストとにらめっこして
勧誘の無かった業者には、タケの方からお伺いをするようにしました。
そんな折、ある日ついに1件の業者が完全な不通状態になっていました。
「お掛けになった電話はお客様のご希望により通話が出来なくなっております」
あ、来たか?
タケは、お昼過まで待ってそれまでにコールの無かった業者に片っ端から電話を。
そして、念の為に連絡のつかなかった業者にもう一度電話をしてみました。
その結果、9件の業者が連絡が取れなくなっている事が判明。
その日になって突然なので、もう疑う余地はありませんでした。
よし、明日だ!
夕方以降も連絡の付く業者が一部いたので
まずは、それらの業者に明日の借入を希望し
翌日は、仕事を午前中だけ休んで一気に短時間で残りの業者に借入を申込みました。
恐らく、貸す際にも借入状況を確認すると思われるので
借りるなら、可能な業者全てに短時間で申し込む必要があったのです。
その際、さらに連絡のつかなくなっている業者が改めて5件判明。
タケは連絡の取れる業者、38件に対して次々に借入を申込みました。
中には「今日は枠が無い」という業者も稀にいましたが
大体は2万ならOKという業者がほとんど。
3万までいいよ、という業者も10件程度ありました。
そして、融資が決まったその時点での業者を全てリストに記入。
その数、34件。
そして、その日の夕方に口座を確認したタケは
「73万4千8百円」という金額を目にしました。
それ以前の彼の口座残高は150円程度。
予想していた金額から少し少ない気もしましたが、それでも充分な結果。
2万、3万と言ってもちょっきりの金額ではなく振り込み手数料を引くとか、
3万の返済に対して利息を先引きで2万1千数百円振り込みという業者もいて
結構、細かい事を言う業者も何件かあってのその金額。
ただ、ここでちょっとした問題が。
「入金が確認できたら連絡をくれ」
という業者が結構いましたが、もはや誰からの入金かが解らないのです。
ほとんどが知らない個人名からの入金で同じ金額の入金も多くて、解り様がない。
取り敢えず連絡をくれと言っていた所には目くらで連絡だけしておきました。
最終的に、振り込みの件数を数えてみたら2件ほど入金がありませんでした。
同じグループ、店舗の人間も当然ながら相当数いると思われるので
急激な申込みの量に異常を感じて出さない人間も出たかな?
特に気にもならないので、その時はそう思っただけでしたが
やはり、そんな業界の業者なので仲間内での勘違いややり取りの行き違いで
振り込む約束(融資決定)はされても、
実際には振り込まれないケースというのは珍しくない事が後で解りました。
それに、限られた金額の資金の範囲で全てが「回し回し」なので、
返済予定のところから入金がなかった場合、その日の貸出も不可能となる様子。
いずれにしても、数が多過ぎる為にどこが振り込んでこなかったかも解りません。
それはそれで、そうこうしているうちに7日サイクルの業者の返済日がきました。
業者数は、11件。
結論として、業者全員が全滅してくれた様子。
11件、全てが返済日前日から連絡が取れなくなっていました。
タケは有頂天になりました。
「思った通り!俺は闇金に勝った!」
そして、間もなく10日サイクルの業者の返済日。
業者数は最も多く18件。
余裕をカマシていたタケは、ここで少しギクリとする事になりました。
殆どの業者が思惑通りに連絡がつかなくなっていましたが
2件だけ、意外にも電話が繋がってしまいました。
その2件は何事もなかったように
返済に関しての話も勿論、活きています。
いっそ、返済が困難な話にして暫く様子を見てみようと思いました。
「すみません、今日の返済に充てるジャンプのお金も用意できなかったのですが・・・」
すると、2件とも「それは困る」と反応。
1件は「たった9千円なんでお願いしますよ。ウチも苦しいんで」
もう1件は「会社にこちらから電話して誰か貸してくれるように頼んでみましょうか?」
遠回しでも、そんな脅し賺しに面倒になったタケは仕方なく
用意が出来たとして、改めて2件合算でジャンプの1万9千円を振り込んで通過。
折角のお金が減るのが嫌だというだけで、タケはしっかりと持ち合わせています。
そして、しばらくすると一番数の少ない14日周期の5件の業者の返済日。
こちらも、少し覚悟していたとはいえ1件だけ生き残っていました。
まあ、次は14日後だからな・・・と面倒になったタケはアッサリとジャンプの支払い。
手持ちがほとんど70万円になってしまいましたが
とにかく気になるのは、生き残った3業者の件。
特に、10日サイクルの2業者がけむたくて仕方がない。
「ひょっとして、振り込んでこなかった2業者がこいつらだったらバカだぞ?」
タケは、そうも考えましたが今更ながら解らない上に遅い話。
とはいえ、次の返済日にはその2業者共に捕まってくれた様子で
遅まきながら、連絡が途絶えていました。
「往生際の悪いふざけた連中だったな」
そして、最後の1件の業者も次の14日後を待つ事なくそれ以前の連絡で不通が確認。
これで、本当に借りたかどうかも解らない業者も含めて34業者が全てめでたく壊滅。
一時より減ったとはいえ、タケはざっと70万円のお金を自分のものにできました。
今回のチャレンジで解った事は
Bパターンで処置をしてから、業者が捕まるまでの期間は
大体2ヶ月〜長くても3か月までを見ておけば充分という事。
結構、煩雑で面倒なのは確かですが
2〜3ヵ月で70万円の副収入ならそんなに悪くない。
これをさらに効率的に繰り返していけば・・・
この時点で、タケは既に「他者の利用」を考えて準備を進めていました。
1個人だけではこのやり方はせいぜい2回が限度。
タケは、自分で闇金から直接借りられるのは(貰えるのは)
今回が最後と割り切っていたからです。
当然、闇金融の「信用情報機関」を参照されれば
タケが現時点で40件もの業者から100万円を超える借入をしていて
全く返していないという情報がどの業者からも確認できる状態になっています。
こればかりは、「貸し出した当人」が消さない限り、残り続ける情報です。
当然、全員捕まっていて返す事もその必要もない為
タケは闇の情報機関では既に「ブラック」の状態となっているのは確実です。
いくら「誰でも貸します」の闇金融でも、既にタケだけは避けて通る状態。
途中からそれを予測していたタケは、廻りの悪友達に既に声を掛けて
この話に引き込んで準備を進めていたのです。
「闇金からリスクなく(嫌がらせなど)数十万円くらいなら貰える方法を見付けたぜ」
タケの提示した条件は大雑把に以下の内容でした。
・闇金融から借りた金は基本的に返す必要が無い状態になる。 |
・もし万が一、失敗した場合はこちら(タケ)が必ず全て返済して責任を取る |
・闇金融からお金を受け取れるのは初めて業者と接触してから大体2か月後。 |
・その間、絶対に借入をしてはいけないし、してしまった場合の責任は取れない。 |
・闇金融から受け取った金の3分の2はそちらの取り分。残りの3分の1はタケの報酬。 |
・業者からの借入はリスト化して漏れなく申告する事。申告無き分の責任は一切とれない。 |
・電話のやり取りなど、非常に煩雑になるが全てこちらの指示に従って動く事。 |
・闇金からお金を借りられる(貰える)のは一度のみ。但し50万円程度の利益は見込める。 |
他にも、細かな提示は幾つかありましたが
ざっと、この内容でまずは10人程度に声を掛けたところ3人が乗ってきました。
他の人間は「本当にうまくいったのを見届けてから」だそうです。
しかし、初めは3人でもタケにとっては充分でした。
3人のそれぞれ3分の1で、タケはひとり分の利益が得られます。
一人でやるよりも大変な局面が多かったのも確かですが
タケには実利益以上に実績も必要だったので気合いが入りました。
当然ながら、3人共に闇金融からの勧誘など受けた事が無い訳で
初めは、タケの所有リストから結局は使わなかった
現在でも連絡の取れる業者を数件ピックアップして
3人には、それぞれの業者に申し込んでもらう事から始めました。
業者側から勧誘を掛けた相手ではない人間からの申し込み電話に対して
「自分はそうした者ではない」と警戒してとぼける業者もいましたが
大体は個人情報の聞き取りと在確さえ取れれば普通にOKでした。
貸付OKとなった業者の「今日、すぐにでも振り込みますよ」に対しては
「その条件では悪すぎて借りる気にならない。もっと良くしてくれたら借りる」
「今日すぐに必要な訳ではなく、近いうちに必要になるから改めてお願いする」
この辺りの受け答えさえしておけば大体は流せましたし
いずれにしても、振込先口座さえ教えなければ何も問題はありませんでした。
そして次第に、3人ともあちこちから勧誘電話が掛かるようになり
借入可能な業者リストは3人共に順調に増えていきます。
リストはタケの指示の元、それぞれに作成・管理してもらい
タケは3人からリストのコピーをもらい
毎日の連絡を密に取り合い、リアルタイムでリストの更新をしていきます。
処置に関してだけは、相変わらずタケが一人で請け負っていました。
3人を通してみると、結構ダブっている業者もいましたが
それでも自分ひとりの時の倍以上の数を処置しなければなので大変でした。
そしてその結果、3人共無事に成功。
それぞれが5〜60万の利益を受け取ると当時に
タケもそれに近い利益を受け取る事ができました。
2〜3週間程度のジャンプを引っ張る生き残り業者がやはり少数はいましたが
その分はタケの取り分から出す事にしていましたし
それほど痛いという程の金額までには至りませんでした。
何より、最初から致し方ない必要経費として事前に踏んでいましたし
自腹で払う訳ではないので、取り分からの差引で済む範囲に不満はありません。
そして、それからタケは非常に忙しい毎日を送る事になります。
様子見の友人達がこぞって参加を求めてきて
さらに口コミが口コミを呼び、毎回10人を下らない人数が
タケを頼って闇から貰えるお金を求めるようになりました。
その結果、タケは2か月毎に200万円を超えるお金を手にする事になります。
ただ、あまりに大量の業者の数に対しての処置は勿論の事
管理面についても、とても一人では捌き切れなくなった為
初めの3人のうち、2人と話し合って作業の協力体制を敷く流れを作りました。
どれだけ捕まっても、闇金業者の数はそれこそ無尽蔵。
何処かしらから、誰かしらに常に新たな勧誘コールは掛かります。
尽きない資金源にタケのグループは次第に大きくなっていきました。
組織化しつつ、既に会社勤めも辞めてしまっていたタケは
今現在は、海外に行っていて稀にしか日本に戻って来ない為
最近は本当に会う機会が少なくなりました。
何か、並行して別の事を始めているようですが
法人税が安いとの事で、香港だかアイルランドだったか
海外で会社を設立するという話は耳に挟んでいますが
今の時点では、自分も詳しい事は聞けていません。
ただ、初めての闇金との接触からはじめて
普通では考えられない展開でそこまで生活を変えてしまったタケ。
彼の場合は人並み以上の思い切りや行動力があったからかもしれませんが
例え、闇金融と関わる事になってしまったとしても
やり方次第で、いくらでも解決策が見付かるんだという事。
逆手に取って、逆に利用してやるんだというくらいの気概をもって
是非、前向きに取り組んで頂けたらという思いから
今回はこうしてタケのケースを紹介させて頂きました。
今、これを読んでおられるあなたはそれでも不満をお持ちかもしれません。
確かに、最も肝心と思われる部分を伏せた形での暴露。
こんなものは暴露とは言えないのでは?
ですので、一番大切な事をここでお伝えさせて頂きます。
今回の私の目的は最初に書かせて頂いた通り
タケのケースをあくまで「参考にして」頂けたらという点にあり
決して、彼の行った手段をそのまま真似して実行して頂きたいという訳ではありません。
いえ、逆に絶対にタケの真似などして欲しくないと考えています。
理由は明白です。
読んでお解りのように、彼はハッキリと言いきれますが犯罪者です。
現実的に口座も売っていますし、他の手法に関してもそれに類するものです。
口座を売る行為は歴然とした犯罪行為です。
絶対にやってはいけない事です。
勿論、タケには未だ前科などもありませんが
それはあくまで、彼の狡猾なやり口が幸いして
ただ、単に「バレていない」というだけの事。
彼が、現在まともそうな顔をして会社を立ち上げて仮に成功をしたとしても
ほとんどの人が知らないというだけで、タケは間違いなく犯罪者です。
私があなたに「犯罪者と同じ事をしてください」と勧められると思いますか?
それに、それを勧めるまでもなくここで単に全てを暴露したとしても同じ事。
ほぼ、間違いなくそのまま真似をする方達が出てくるでしょう。
そして、それは私自身にとって非常に大きなリスクになります。
不特定多数の方達に犯罪行為を促す結果になってしまうからです。
だからこそ、あくまで「参考」にして頂く為に
危険な部分は伏せるしかない形での不完全暴露という形でしか公開できないのです。
ただ、本気で悩んでいる方もおられるかとは思います。
その中に「これでは全く参考にもならない」と感じている方もいると思います。
実際のところ、ここでは伏せさせて頂いた部分を完全に明かした内容
「完全な暴露バージョン」をPDFでレポート形式にまとめてはあります。
タケが何を考え、実際に何を使って処置作業を行ったか。
パターンA・B共にその詳細内容を詳しく記載。
「横の情報」の正体とその利用効果と具体的な取得法。
これら、全ての内容を一切隠すことなく書き上げたレポートです。
ただ、このレポートの配布をどうするかで本当に悩みました。
そのまま、無暗やたらに配布したのではここで完全暴露するのと変わりません。
本気で悩んでいる方以外にも、冷やかしや興味本位だけで手にする人は必ずいます。
イタズラや誹謗・中傷を目的とする人に渡してしまったのでは私もたまりません。
そこで、このレポートを受け取る為の「2つの条件」を付ける事にしました。
その条件をクリアした本気の方だけに差し上げるという事です。
まず、条件の1つとして私に誓って約束をしてください。
レポートを受け取って、タケの手法の全てを知ったとしても
決して、その手法をそのまま実行するなど絶対にやめてください。
あくまで、内容は参考程度に止めて頂いて
あなたが、自分自身でより良い解決方法を見付ける為の
きっかけとして活用して頂きたいのです。
つまり、条件の1つ目は『レポート内容の実践の禁止』です。
これを私に誓って約束して頂くことが条件です。
これには『レポート内容の他言禁止』も含まれます。
これも私に誓って約束をしてください。
そして、2つ目の条件として私にあなたの「本気」を知らせてください。
先にも書きましたが、私はこのレポートを冷やかし目的の方に渡したくありません。
「現状を変えたい」と本気で考えている方にこそ受け取って頂きたいと考えています。
だからと言って、何かの形で決意表明をして頂くという事ではなく
「本気の方」「真剣な方」にしか受け取って頂けない形を取らせて頂きました。
興味本位やなんとなくの方は、このレポートを手にする事は難しいでしょう。
ですので、今回このレポートを手にされる方はその時点で
「真剣な方である」と、こちらで確認できる形となっています。
どういう事かと言いますと、このレポートは
「或る事を実行して頂いた方」だけが入手できる形にしてあります。
「或る事の実行」というのは基本的に「本気」の方しか出来ません。
興味本位・冷やかし・なんとなくの方には出来ないでしょう。
とは言いましても、決して「極端に難しい行為」という訳ではありません。
やる事自体は「小学生でも出来る」レベルの内容です。
その点は心配なさらないでください。
ただ、「やる気があれば」出来る。
逆に「やる気がなければ」やらない。
たった、それだけの違いというだけの事です。
要するに「或る事」を実行して頂き、同時にレポートを手にされた方というのは
その時点で「本気である事、真剣な方」というのがこちらで解るという訳です。
いいですか?
もし、今のあなたが闇金融に苦しんでいる当事者の方だったとしたら
最も理想的な解決方法として何を一番に望んでおられますか?
次の返済日前までに捕まってもらって「助かる」という展開でしょうか?
それとも、今は予定のつかない完済金をなんらかの形で用意して
気持ち良く業者に完済して、決別をするという方向性でしょうか?
まずは、その辺りのご自身の気持ちをいま一度確認されてください。
それから
改めて、これ以降の内容に目を通してみてください。
実行していただく内容はこちらのページに詳しく書いてあります。
http://urarubaito.soragoto.net/
まずは、上記のリンクをクリックして内容を確認されてください。
「作業」自体は3ヵ所への「ユーザー登録の完了」まででOKです。
あなたがユーザー登録をされた時点で
あなたが登録された事自体がこちらでも確認できますので
作業完了後に
こちらのアドレスに「完全暴露レポート希望」の件名でご送信ください。
otopekken★yahoo.co.jp
(★印を@に変えてください)
頂いたメールアドレス宛てにレポートを添付した形で返信致します
通常、24時間以内にはご返信させて頂きます
念の為に、一応書いておきますが
仮に「作業をせずに」メールを頂いてもこちらでは解りますので
その際には、一切のお返事は致しません。
きちんと作業をされた方のみにお送りさせて頂きますので
その点だけは予めご承知おきください。
レポートの内容は「実行厳禁」としてある為
レポートを受け取り、読まれた方の中から
その内容に啓発を受けて、さらなる展開を掴んで頂ける方と
実行してはいけないという約束から「じゃあ、どうして良いかわからない」
という方に二分されると踏んでいました。
そんな「レポートの内容を実行する以外にやり様が思い付かない」
という方の為に今回、取って置きの手法の公開をさせて頂いたのです。
当然ですが「やりさえすれば」1週間〜10日程で数万円が振り込まれます。
これは、本当なので是非やってください。
逆に「やらなければ」1円にもなりませんし、現状は変わりません。
「小学生でも出来る事」を本気で実行した方だけが人生を変えられるのです。
今回、こうした形を取らせて頂いたのはそこに理由があります。
この不況が、さらに深刻さを深めるこのご時世。
会社からの収入が減ってしまった方や、途絶えてしまった方など。
お金に関しての悩みを持つ方が以前より増えているのが実感できます。
その中で、やむにやまれず闇金に・・・
という方も少なくないのではと考えます。
会社の給料が上がる見込みはこのご時世では薄いですし
職を失った方のこれからの就業見込みはどれ程のものなのでしょうか?
私自身は複数の収入源を持っていますが、その中でも
この無料コミュニティサイトの紹介収益は群を抜いた内容となっています。
一昔前の「即金」という言葉がそのま現実化されます。
毎週、数万円〜十数万円が振り込まれる生活を考えてみてください。
考えるまでもなく、「お金に関する悩み」というのは無くなります。
闇金融業者との永遠の決別を身をもって体感されてください。
あなたを応援致します。